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雅楽の音、台湾に響く  植田 和仁
平成26年5月26日(月)〜31日(土)
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台湾は何しろ賑やかだ。車の間を縫うオートバイ、クラクション。行き交う人の雑踏、屋台のやりとりはまるで罵声の応酬。街の喧騒に生活感が溢れている。そして活気がある。
台湾の人は良く言えば大らかである。余り細かなことに拘らない。逆を言えばある意味いい加減。アバウトである(当然ながら全部が全部そうではない)。そうでなければ生きていけないのかも知れない。ルールで縛れば息が出来ない暑い国、そして熱い国、それが台湾だ。
だから少々のことなら無理が効く。赤信号でも、定員オーバーでも、買い物で値切ることも。汚職、賄賂は日常茶飯事、それに大学入学まで。
ツアーガイドが言うには台湾は「何でも出来る」。
そんな台湾での我々の合言葉は「没有問題(メイヨウウエンティ)」訳せば「問題ない」。
今回の訪問で私が感じたことは、そんなに深刻に考えなくていいよ、心配ないよ、といった気楽な感じの台湾流の何でも出来るということと、志を持って目標に向かって成し遂げるという日本流の為せば成るということが本当に上手く組み合わさり、正にそこに教祖の先回りのお導きがあり親神様のご守護があると思わさていただいたことだ。

諭達第3号が発布され、三年千日の歩みをお示しいただいた直後の一昨年の暮れ、雅友会忘年会の場で台湾訪問の話が持ち上がった。
雅友会として年祭活動の柱にしよう!もっともっと技量の向上を目指そう!海外の教友の苦労を少しでも分かり海外布教の一助になろう!それこそ雅楽を通してにをいがけだ!
酒の勢いがそうさせたのか雅友会初の海外演奏台湾訪問が決まった。
5月24日大教会祭典後の壮行会で、大教会長様から「にをいがけをさせていただくということを忘れないで、皆が心を一手一つにして演奏をして下さい」とお話いただいた。
今回のメンバーは、垣内退蔵団長、桜井善規副団長を含め、雅友会20名スタッフ10名、総勢30名である。それぞれが親の声を胸に通らせていただいた台湾訪問6日間の行程を報告したい。

出国
5月26日  午後3時、大教会に集合し大教会長様を芯にお願いつとめを勤めいざ出発。関西国際空港到着後搭乗手続きを開始。資材、荷物が多くて大変だ。超過料金を取られないよう皆が分担してチェックイン。中華航空173便で機上の人に。飛行時間は3時間弱。日本と台湾の時差は1時間。午後9時前台湾桃園国際空港に到着。空港では御華分教会万里布教所の曽さん夫妻が熱烈歓迎の横断幕を持って出迎えて下さった。バスで台北市内のホテルに向かう。

台湾伝道庁
27日  午前中は市内観光。忠烈祠、故宮博物院を見学。昼食後、台北101に。故宮博物院は中国の貴重な美術品が何万点もあり、展示されるのは1年に3千点。だから全部見るには何十年とかかる。観光客で大混雑。朝夕のラッシュなみだ。ツアーガイドはベテランの呉一詠さん。6日間通して案内してくれた。イヤホンを通して説明を聞く。呉さんの口癖はいつも「問題ない」。
午後3時、台湾伝道庁に参拝。西初之庁長先生を始め伝道庁の皆様の歓迎を受ける。早速、神殿において、6名の台湾雅楽部の方も加わり合同で平調「五常楽急」「越天楽」「陪臚」をお供え演奏。この日に向けて練習してきた成果を親神様、教組に報告させていただく。夕勤めは6時。遠く海外で響くあしきをはろうてのお歌に太鼓の音が勇み心を後押しする。諭達の拝読は中国語で。西先生の流暢な中国語はさすがだ。

湘雲庭
28日  万里布教所に参拝。万里は地名。台北の北東にあり港町基隆の北西に位置する。台北から車で1時間弱だ。布教所から東シナ海が望める。所長は曽繁文氏。毎月第一日曜に月次祭をつとめている。何と今までに50名以上の修養科生を輩出されているとのこと。温厚で誠実な人柄は誰もが認めるところである。献饌をしてからおつとめをつとめさせていただいた。
その後新北市の演奏会場に向かう。会場は湘雲庭という小ホール。台湾国立図書館の地下にあり吹き抜けの庭が広く明るい。とても地下にあるとは思えない。舞台準備、音合わせ、司会者との打ち合わせ。あっという間に開演時間の午後2時が迫ってくる。スタッフも所定の位置につく。予想以上に来場者が多くスタッフが慌てて椅子を補充することに。
いよいよ開演だ。司会は曽さん御夫妻。曽さんが中国語で奥様の松井知子さんが日本語を担当。
1部は管絃。平調「音取」から「五常楽急」、途中、楽器紹介を挟んで「越天楽」「陪臚」と続く。朱い欄干、緑の舞台に、黄色い楽服が映える。何とも色鮮やかだ。客席のあちこちからフラッシュが光る。台湾のほとんどの人が雅楽など知る由もなく、まして生まれて初めてその音を耳にする驚きが伝わってくる。
2部は笙・篳篥・龍笛3名によるNEW雅楽。「エターナル・ビジョン」で幕開けし、お馴染みの「三ツ星」「New Asia」が流れる。客席にも聴き慣れた現代的な音に心地よさと安堵の空気が漂う。ラストは「月亮代表我的心」。この曲はテレサ・テンの歌で台湾人なら誰でも知っている第2の国家と言われる名曲だ。松井知子さんと彼女の知人、そして推されるままに厚かましくも私も舞台に立たせていただき一緒に唄わせていただいた。会場が和み盛り上がったので結果良しだが本当に冷や汗ものだった。
3部は舞楽「抜頭」。舞人が入場するや客席のざわめきは消え、その力強くも優雅な舞に目が釘付けになっている。ど肝を抜かれると言うが正にそんな感じがした。有難いことにアクシデントも無く順調に予定演目を全て終えることが出来た。最後に舞台に並ぶとこの日一番の大きな拍手が起こり団長より御礼の挨拶が行われ演奏会を終了した。この後、来場者の要望により記念写真を撮ることになり、さしずめ撮影会場のように。次から次に撮っては替わる状況で汗を気にしながら笑顔を作るのもしんどいナー。
夜は好記担仔?餐廳にて交歓会。現地の方々と直接話をして相互理解を深め、天理教の素晴らしさを知っていただく絶好の機会だ。今回の訪問の目的の一つでもある。交歓会には伝道庁や台湾の教会、万里布教所の方々、松井知子さんが教える日本語の生徒さんたちが参加された。西伝道庁長、曽さんの挨拶に続き、垣内団長より挨拶があり、雅友会より伝道庁に雅楽CDを寄贈。桜井副団長の乾杯で宴が始まるとそれぞれのテーブルで話に花が咲いて、宴はたけなわに。生徒さんからのプレゼントがあったり、歌を披露したり、スタッフの女性陣は親神様の歌を、最後に皆で青年会歌を熱唱し盛会のうちお開きとなった。

高雄日本人学校
29日  台湾第2の都市、高雄へ。AM8時54分発の台湾新幹線に乗り込む。日本の新幹線を導入した台湾高鉄は座席も広くいたって快適。台北から1時間36分で高雄左営駅に着く。台北に比べ高雄は相当暑い。日差しは痛いし、最早真夏だ。高雄日本人学校に直接向かう。
高雄日本人学校には現在、小学1年生から中学3年生まで、130名余りの生徒が学んでいる。教師は20名、約3年間の赴任だそうだ。校舎の老朽に伴い2学期には新しい所に移転することが決まっており、現在の校舎での最後の行事となる。文化教育の一環としての芸術鑑賞ということで学校側も快く受け入れてくださった。そして子供たちも雅楽について授業で何時間も勉強したそうだ。だから興味津々、実際の笙や篳篥の生の音に感心したり驚いたり。瞳の輝きは純粋そのもの、舞人の面は少し衝撃だったみたい。改めて日本の文化、雅楽の素晴らしさを体感してくれたのではないだろうか。生徒代表、校長先生からも大変感動したと喜びの言葉をいただき、団長より学校に楽譜本CDが寄贈された。
尚、子供たちの感想の一部を本稿末尾に記載した。どうかご覧いただきたい。
さて、我々は日本人学校を後にして中正路を西へ、高尚佳高雄布教所へ向かう。高雄の地下鉄は南北の紅線(レッドライン)と東西の橘線(オレンジライン)があり、布教所は二つの線が交わる唯一の乗り換え駅である美麗島駅の上にあって大変便利な場所にある。商業ビルの6階の一室が布教所だ。
夜は高雄の方達と交歓会。会場は高雄でも有名な海王子飯店。参加者は日本人学校の先生、高雄青年商会のメンバー、高尚佳高雄布教所の皆さん等々。校長先生、高雄青年商会会長ケ 至佑氏の挨拶に続いて、布教所を代表して歐 郭揀芸さんが挨拶。20年前に修養科を終えてから今も教祖のひながたを目標に元気で通らせていただいていると挨拶いただいた。途中カラオケも始まり大いに盛り上がり大盛会であった。

文藻外語大学
30日  午前は蓮池潭、澄清湖を観光。ガイドの呉さん、有名な九曲橋を案内するも近道をしようと工事中の柵を解いて行くが結局行けず。それでも彼は言う、「問題ない」。
午後は最後の公演、文藻外語大学。昼は学生、夜は一般で二回公演を行う。文藻外語大学はキリスト教系の語学校で九学部、学生数は1万人弱。日本語の生徒は800人を数えるという。大学に着くと日本語科主任の謝教授、佐藤先生が出迎えて下さった。早速、団長、副団長と共に蔡副学長のもとへ挨拶に。今回の公演に際し心より文化交流に対する謝意を述べられた。演奏準備にかかる。大学ホールは1階800席、2階500席の大ホール。舞台設定、音響、照明等々大忙しである。学生の入場を少し待ってもらったが時間通り開演。舞台に慣れてきたのか演奏自体素晴らしい出来で最高のハーモニーだ。司会との息もぴったり、楽器紹介もお手のもの。スタッフの幕間でのセッティングもスムーズに、完璧だ。有り難くも「月亮代表我的心」を私と我が布教所の林月照さん、友人と一緒に唄わせていただいた。嬉しい限りである(台湾でのカラオケの成果が出たのかな?何時も林さん夫妻が誘って下さる)。最後に蔡副校長が舞台に立たれ謝意とお礼の挨拶をされ、記念品の贈呈が行われた。その後はお決まりの記念撮影。各クラス毎に、そして関係者と。夜の部も順調に公演が進む。全てが終わったとき何とも言えない達成感に包まれ、喜びが込み上げてきた。只々ライトに照らされる身の果報に感謝するばかりである。

帰国
31日  午前7時ホテル出発。桃園国際空港まで高速道路をひた走り。帰りは来る時より荷物が多い。重量オーバーを心配したが、ガイドの呉さん、又々「問題ない」。中華航空172便にて帰国。午後8時予定通り大教会着。大教会長様始め、奥様や構内の皆様が待ってくだされていた。

さて、私は今回の台湾訪問に当たり、改めて御存命の教組が先回りしてお導き下さったに違いないと確信している。そのことについて触れてみたい。
酒の勢いで?台湾訪問が決まったものの、否、このことも教組130年祭という旬の理があればこそだと思うのであるが、何時、何処で、どんな形で、どのようにして、、、まるで雲を掴むような手探り中、教祖は一人又一人と支援して下さる方をお引合せくだされた。
まず、今年が台湾伝道庁創立80周年であったこと。記念の年だからと西先生はじめ伝道庁の皆様に快くご協力いただいた。実際、ワゴンでの資材の運搬を清水氏、玉村氏がして下さり、書記の井手先生には頻繁に連絡を取っていただいた。後で分かったことだが井手先生の奥様は私のよく知る東京のU先輩の娘さんだった。
又、海外伝道部の有賀氏、原澤氏にも翻訳などでお世話になった。これも後で分かったことだが有賀氏の奥様は懇意にしている台北心勇教会の呉先生の娘さんだった。
友人の天理大学の深川先生から佐藤圭司氏を紹介いただいた。
現在佐藤先生は高雄の4つの大学で日本語を教えておられるが、天理大学雅楽部佐藤教授の甥子さんになる。雅楽ということで一肌もふた肌も脱いでくださった。日本語学校、文藻外語大学での公演に至ったのも佐藤先生のお陰である。
特に文藻外語大学がキリスト教系の学校にも関わらず、天理教中和雅友会として公演出来たのは、謝教授の協力の賜物である。果たして、謝教授のお母様は敷島大教会所属の熱心なようぼくであったのである。
高雄青年商会との縁も不思議であるが次の機会に譲ろう。
そして曽繁文氏松井知子氏御夫妻の存在は言うまでもないことである。
何もないところから教組が線を繋いで下さる。御存命の教祖がお導き下されている。おおきな親心をもってお見守りお働きくだされているからこそ、いい加減な「何でも出来る」とちっぽけな「為せば成る」を掛け合わせて生まれる知らず知らずの過信から、ザルの如く抜け穴だらけでアヤフヤであるにも関わらず我々が冗談のように問題ない問題ないと言いながらも無事台湾訪問演奏を終えることが出来たのに違いないと思う。
最後に、今回の訪問の当たり、親会長様、前会長様、大教会様はじめ各部各会諸兄より多大なるご厚志を賜ったことを雅友会として衷心より御礼申し上げ、又、ご支援いただいた関係各位に御礼申し上げ台湾訪問演奏の報告としたい。

 

高雄日本人学校 生徒たちの声

(小6)
*不思議な体験が出来て、前の学校の友達に自慢したいです。
*演奏者の雰囲気は静かだけど一体化していて、物語を作っているようでした。
*楽器の音色は「竜が舞って、人は歌い、光がふりそそいでくるような音色」でした。
*数週間前、音楽の授業でCDをきいた時「わぁ〜」と思い、心と体全体が上に上がるような軽い感覚になったのを覚えています。「こんないい音どうやってだすんだろう」とその時はまさか本物を見ることができるとは知らず、当日生の演奏を見るという日が来てわくわくしていました。いい音を聞き、目で楽器を見て、その雰囲気を感じてとてもいいひとときでした。
*演奏者の気迫が感じられる。
*不思議な気持ちになれた。

(中学1年生)
*楽器の音色は非常になめらかでインパクトがあった。
*竜笛は静かできれいな音で好きです。
*越天楽はすごくきれいな合奏だなぁと思いました。桜の花びらが舞う桜の木の下で聞いてみたいなと思いました。きっときれいだろうな。
*越天楽は小学校の時に勉強しました。実際に聞いてみるととても感動します。大人数で演奏していて、音色が重なるときもすごくきれい。
*わざわざ日本から来て演奏してくださり、きれいなメロディーと音がまだ心の中に残っています。

(中学2年生)
*楽器の音が共鳴していてすごく気持ちがいいです。
*雅楽はとても深く、神秘的で面白い音楽
*全部鮮明に思い出せるぐらい印象に残り、感動した。
*生演奏は息継ぎの音や太鼓の振動音などCDでは聞けない魅力があった。
*時間があっという間に過ぎたように感じました。

(中学3年生)
*最近「初めて」という体験が多いですが、今回はとても心に残りました。初めて見た楽器などは新鮮でした。音もとてもきれいで気持ちがよかったです。CDで聞いたのとは全然異なるものでした。
*最初に聞いた音は今でも耳に残っています。
*吹いている人はみんな雅楽が好きで、僕たちのために一生懸命にふいているんだなと感動しました。自分も何かに頑張っていける人になりたいです。
*まず驚いたのは繊細さです。大きな音を出しつつもとても繊細でした。
*昔の人が伝えてきた音楽や楽器は古代の人々の精神が入っていると思います。それを心で感じ、周りの人と共有することでその精神を受け継ぐことになるのではないでしょうか。私は目を閉じると心の中に入ってくるような感覚に感動しました。

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